前回、中学部についてお話ししましたサピックスですが、
サピックス小学部も難関中学への進学塾として有名です。
ただ、単に、小学部の延長の中学部でもなければ、中学部の勉強を簡単にしたものが小学部というわけではないのです。
サピックス小学部では、小学生ならではの授業を展開しています。
また、中学部では、進学や受験を前面に押し出していますが、
小学部では特に、「大きな器を育てる」ことに力を入れているようです。
サピックスは、豊かな創造力と、表現力を発揮できるように小学生だからこその指導をおこなっているのです。
五感の全てで感じ、考える力を伸ばすのは、この小学生時期が最適ですね。
サピックスの教育理念は、「SAPIX」の文字にも現れています。
「S」Science・・・ 科学する眼を養う、本質を見る力を養います。
「A」Art・・・・・ 豊かな感性と創造性を磨く
感じる心をを磨きます。身体全体が、脳であるこの時期に、
感じる心表現する力を養います。
「P」Philosophy・・哲学、深く考え自分の中の世界をきちんと持つ
「I」Identity・・・個性を大事にする、自分らしさを大事する
自分を大事にするということは、すなわち他人も大事にできるということです。
自分を大切に思えないでは、他人を大切になんてできないのです。
「X」X・・・・・・ 未知数に挑む
無限の可能性をもった子ども達、その芽を摘むことなく、伸ばしていく。
サピックスでの学びは、小学生時代の好奇心をふくらませ、
子ども一人一人の可能性をより伸ばすといえるでしょう。
子ども自身の力でそれができるのです。
灘中など難関中学合格者の多い「サピックス小学部」ですが、
中学部においても、小学校と同じ、6年間で、大学受験を目指します。
「サピックス中学部」とは、中学1年生から始める、大学受験に向かっての中高一貫生専門塾です。
中学高校が中高一貫型のよさを言われながら、国公立では、まだまだ一貫型が少ないのが現状です。
そんななか、学習塾として、中高一貫型のよさを出しているのが「サピックス」です。
中高一貫型ということで、中1の時から、東大や国公立医学部など、難関大学受験を見据えて本質的で、一貫性のある指導が行えます。
受験のための大学に入るまでの勉強ではなく、将来につながる思考力や表現力を身につけていくのです。
6年間ということで、いつどこを伸ばせばよいかどこが必要なのかをトータルで計画できます。
また、「サピックス」に通うことで、将来のビジョンも生まれ、それが具体的にイメージできるので、
6年間という長い受験生活の今が、未来につながっていることが確信でき、苦しい学習を続けていくことも可能なのです。
中学1年の時の授業においても大学受験を見据えているので、
今がどんなことにつながっているのか教材や授業の中で講師が示すことによって、安心できるし、
モチベーションも下げずにすむというわけです。
中学時代は、将来のビジョンや個性を作るうえでとても大切な時期です。
その時期に単なる上っ面の受験勉強ではなく、本質的な学習をすることが、
とても重要だと「サピックス」は考えているのです。
サピックスについていろいろと書いてきていますが、皆さんは昨年度のサピックスの実績をご存知でしょうか?
御三家と称される各中学校における合格者のうち、サピックス出身の子供の割合といったら目を見張るものがあります。
開成中・定員300名中221名、麻布中・定員300名中181名、桜蔭中・定員240名中138名。
・・・これが昨年度の御三家合格者のうち、サピックス出身者の人数です。
割合にすると、3校とも5割以上の合格者がサピックス出身であり、開成に至っては7割以上にものぼっています。
サピックスのこの躍進を目の当たりにしては、御三家のいずれかに合格するにはサピックスに通う以外方法はないかのようにさえ感じられますね。
皆さんは、こんなサピックスをどのように感じているでしょうか?
中にはサピックスに通うのは裕福なお宅ばかりで、子供の送り迎えには黒塗りのベンツがやってくる・・・それだけお金をかけられるから学力も上がるのだ、とイメージしている方もいるようですが。
では内容はどうかというと、他塾と比べると以外にも淡泊だったりします。
つまり、突出した特徴は無いとか、可もなく不可もないということになりますが、これこそがサピックスの実績を上げている要因なのかもしれません。
淡泊というのは、一定の質が保たれているということです。
また、使いようによっては武器にもなると考えられるため、上手く扱える生徒が育っているとも言えるでしょう。
ところで、特定の中学でこれほどまでサピックスの出身者ばかりが集まると、生徒の自己紹介には出身塾ではなく出身教室が挙げられそうですね。
サピックスには「ピグマキッズ」と呼ばれる学童保育があります。
学童保育は塾ではなく、共働きで日中自宅に保護者が誰もいない家庭などの子供を一定時間預かる施設(システム)ですが、ピグマキッズは学習塾として名高いサピックスに準拠しているというだけあって、学習指導の場としてもスタイルを充実させています。
そのため、サピックスではこのピグマキッズを「学童保育」ではなく「滞在型学習教室」と呼んでいます。
ピグマキッズの「ピグマ」とはどういう意味でしょうか?
「ピグマ」とは教育心理学の「ピグマリオン効果」から取られた名称です。
ピグマリオン効果とは、保護者や教師といった教育者にあたる者こそが子供などの教育を受ける立場の者(学習者)に対して信頼感を持つことにより、より優れた教育効果が生じるという効果です。
つまり、子供は大人から期待・信用してもらえるからこそ、能力を伸ばせるということ。
そんなピグマリオン効果の名を由来としているのですから、もちろんピグマキッズでも子供の可能性を妨げることなく能力を育むことを意識して指導されています。
学習塾サピックスのノウハウを活かしたうえで、子供の自主性を重んじて無理なく能力を伸ばして行くのが、滞在型学習教室ピグマキッズの役割なのです。
とはいえ、施設的には学童保育という位置づけのため、子供を預かってもらえるのは小学4年生までといった制限はあります。
また、ピグマキッズではなく学習塾に通わせたいという意見もあるでしょう。
ですが、サピックスの施設ですから、当然ピグマキッズでも塾さながらの指導が行われます。
なので、3年生まではピグマキッズで、4年生からはサピックスに入塾、といった選択も良いのではないでしょうか。
サピックスは言わずと知れたハイレベル学習塾です。
授業についていくためにはそれなりの学力が必要ですし、ハイレベルと言われるだけの授業形式やテスト内容となっています。
サピックスのテストで良い点をとるには、もちろんのこと授業内容を完璧なまでに理解していなくてはなりません。
テストで出題される範囲はいつからいつまでの授業内容・・・というのではなく、言葉通り全範囲から出題されるのです。
授業の一定の部分さえ覚えておけば良い、というのではありません。
授業で教えられるのは決められた解き方ではなく、問題を解くための様々な考え方です。
似た形式の問題でも何通りかの解き方があり、何故それらの方法が有効かを教えられます。
では、いざ問題を解くときにはどの方法を用いてどう組み合わせたら良いか?
そういった応用力を養うのが、サピックスのテストなのです。
サピックスでは、問題さえ解ければ良いとか、答えさえあっていれば良いという考え方は持ち合わせていません。
重要なのは問題やそれぞれの解き方の仕組みを知り、それを応用・開発する能力。
公式を丸暗記したところで、テストや中学受験には太刀打ちできないのです。
こういった考えの元に指導しているサピックスですから、裏を返せばこういった指導を行えなければサピックスの講師は務まらないということでもあります。
受験生の精神的な支えでありつつ、共に中学受験に向かって行く一体感も重要な要素でしょう。
ただ勉学を教えるだけの“にわか教師”ではいけないのです。
サピックスは難関校を目標とするなら最適な学習塾ですが、ではどこのサピックスでも同様の効果があるのかというと、そうとは言い切れません。
各地に拡大してきている大手塾だけあって、各サピックスに在籍している講師もいろいろなのです。
以前までは専任の講師だけで指導を行っていたとのことですが、さすがに現在となっては大学生のアルバイトなどの時間講師も増えてきています。
講師のタイプもいろいろなら、講師の良し悪しも生じてくるというもの。
さすがのサピックスも、近年の教室拡大によって講師に当たり外れが見られるようになってきているようです。
当たり外れがあると言われているのは、下位から中位のクラスです。
上位クラスともなるとさすがに質の良い講師が担当していますが、下位の方へ行くと必ずしも講師の質が良いとは言えなくなります。
もちろん、当たり外れがあるということは、下位のクラスでも良い講師が担当している可能性はあるということ。
ですが、生徒の保護者がそれを見極めるのは決して容易なことではありません。
というのも、保護者がサピックスや指導の現状を知る機会である父母会でにおいて、質問に答えるのはサピックスの社員であり、直接指導を行っている講師ではないことの方が多いのです。
ですが、父母会で質問するのではなく、直接電話をかけて子供の様子を訊ねるなど、方法がないわけではありません。
電話越しでも、講師の良し悪しを見極める要素はいくつもあります。
例えば質問したことに対して具体的に答えてくれるなら、その講師は生徒一人一人をしっかり把握していると考えられるでしょう。
しかし、逆に「基本をしっかりと・・・」とか「宿題をきっちりやって・・・」とか、サピックスでなくても当たり前のことを言われる程度であれば、その講師こそが外れなのだと考えるべきです。
サピックスは他の中学受験に対応している塾に比べて歴史が浅いためか、これらを比較してみるとなかなか面白いことが分かります。
比較といっても、塾それぞれに子供との相性があるように、どの塾が良くてどの塾が悪いなんてことはありません。
ただ、同じ業界で同じものを目指しているだけあって、サピックスにもライバルというものがあります。
よく言われているのは、サピックスのライバルは日能研と四谷大塚ということ。
何故このふたつなのかというと、どちらにも対照的な特色があるためと考えられます。
例えば、日能研はシステムに重点を置いているところ、サピックスは講師のカリスマ性を重要視しています。
また、四谷大塚が予習重視なのに対し、サピックスは復習重視です。
異なる特色を持っているからこそ、これから塾を選ぼうとしている人たちがサピックス、日能研、四谷大塚の選択肢に迫られることになるのでしょう。
また、サピックスに限らず、日能研と四谷大塚は他塾のライバルとなりやすい塾でもあります。
その理由が、中学受験における3大模試と呼ばれているものです。
中学受験の3大模試とは、日能研の公開模擬試験、首都圏模試センターの首都圏模試、四谷大塚の合不合判定テストを指します。
もちろんサピックスや他塾にも模試があるのですが、これらの3大模試に比べると知名度は高とは言えません。
とはいえ、模試に関しても良し悪しは一概に決めつけられるものではないのですが。
サピックスは復習を重視した勉強法をとっています。
授業の前に予習しておく必要はなく、授業で使う教材はそのときになって初めて配られるため、それが生徒たちの好奇心を刺激しているという利点もあります。
そうして授業で学んだことを自宅で復習するのが、サピックスの勉強法。
ですが、当然復習して終わり、というものではありません。
しっかり復習できているか、その内容を理解できているかということを確認するために、次の授業では小テストが行われるのです。
小テストは実力を測るためのものではありません。
もし理解できていないところがあれば、それをそのままにしておかずもう一度復習しなくてはならないため、それを探すためのものなのです。
分からないところがあるなら、テキトーな答えを当てはめて分かっているフリをするのではなく、はっきりと「分からない」と言ってしまう方が実力の向上に繋がります。
小テストはそのためのものであり、必要があれば再度解説もしてもらえるのです。
できないところや難しいところを理解できるまでとことん繰り返すというのは、サピックスでは珍しくありません。
サピックスの授業は、授業→復習→小テスト→解説、と単純な流れになっているのではなく、教科によっては同じ単元を何週もかけて学習する場合もあります。
それだけでなく、学年が上がったからといって学習内容をがらりと変わることもなく、同じ分野の問題を少し難しくした程度の違いを持たせて、再び繰り返し学習可能なようにしているのです。
当然、繰り返し学習する内容は、受験に関わる分野に近いほど丁寧に扱われる傾向があります。
サピックスは学習塾のひとつです。
通常受験に向けての学習方法というと、塾に通うか家庭教師を雇うかの選択肢となり、そのうち塾を選んだうえで数ある学習塾の中のサピックスを選ぶ・・・というようになるのではないかと思います。
そのため、塾と家庭教師のどちらかに集中して勉強することになるのかと思いきや、実はサピックスに通うお子さんの中には、同時に家庭教師を雇っている家庭も少なくありません。
サピックスと家庭教師を併用して、それだけ中学受験に力を入れているとも考えられますね。
ですが、家庭教師を雇う理由はどうやらサピックスの授業のためのようです。
サピックスは数ある進学塾の中でも上級者向けと言えるため、入塾したは良いもののレベルが合っておらずついていけないということは多々あります。
そのため転塾する子供もいるのですが、それでもサピックスで続けて行きたいという人もおり、サピックスの補習として家庭教師から指導を受けることになるのです。
難しくてもここで続けていきたいと思うくらい、サピックスに魅力があるということにもなりますね。
ただし、補習のために雇う家庭教師なので、家庭教師自身のレベルも高くなくてはなりません。
そのことはどの家庭でも心得ていて、多く利用されているのがもちろんアルバイトなどではなく、プロの家庭教師。
それも、元進学塾講師だった人が選ばれています。
元進学塾講師というのは、当然サピックスでの講師経験がある人もいますが、サピックス以外の有名進学塾の場合もあるようですね。
受験生、及びその保護者の皆さん、インターエデュというものをご存知でしょうか?
インターエデュとは受験生のための情報交換サイトで、掲示板形式で質問したりそれに答えたりすることが可能となっている場です。
Yahooでいう「知恵袋」、gooでいう「教えてgoo」のようなものですね。
ただし、Yahooやgooとは異なりインターエデュは受験生向けというのが大前提なので、受験や勉強方法に関しての情報はより多く、かつより良質で信用に足る回答が見つけられるでしょう。
受験生向けの情報交換サイトですから、もちろんサピックスについての情報も載せられています。
これから来年、再来年の受験に向けて塾に入ろうと考えている場合、サピックスに入塾すれば良いのかそれとも他の塾の方が良いのか、といった悩み。
また、サピックスに通っているのだけれど思うように学力が上がらないとか、レベルが高いようでついていけないのでどうすれば良いのか、といった悩みも。
インターエデュは内容が受験生向けということ以外に、質問者・回答者などに制限はありません。
受験生本人や保護者の場合もあれば、過去に受験を経験した人や指導者の立場の人という場合もあります。
本当に様々な角度からの意見を参考にすることができるので、サピックスに関係あることでも関係ないことでも、気になったことはなんでも調べてみると良いでしょう。
もちろん、来年や再来年といった近いうちに受験が訪れる人でなくても、いずれ中学受験を視野に入れるつもりの方々もインターエデュは参考になります。
塾には何年生から通うべきかといった質問もあれば、低学年なのに高レベルと言われているサピックスは合うのだろうか・・・といった戸惑いの内容もあるのです。
インターエデュでは習慣的な体験談も数多く見られるので、体験者本人の意見は特に参考になります。
« Previous Entries